来月に引越しをしなければならなくなって、現在、家探し中。引越しをしなければならない理由が、僕にとっては本当にくだらない理由でやるせない。
同僚でもある家主が事務所をクビになり、お金が必要となった彼女は家賃を吊り上げた。ほとんど、「出て行け」とばかりの吊り上げ様で、僕はあきれて反論する気もしない。いろいろと良くしてくれたのだが、正直なかなか付き合いにくい人である。僕がその吊り上げられた家賃を払うことで、彼女を助けることができるかもしれないが、その金額はちょっと僕には受け入れられないので、来月には僕はこの家を出て、彼女は新たな住人を探すことになった。
今日の午後、1件部屋を見てきたが、まあ良くも悪くもない感じである。現在はシャワー・トイレ・簡易キッチン専有で家賃の割には条件が良すぎたので、ある程度のランク・ダウンは仕方がない。仮の住まいにそれ程お金をかける気はないので、今払っている以上の家賃は払いたくない。今日見てきた部屋は、4人でシェアする形で、家主はドイツ人の建築評論家。僕の寝室となるところは6畳ほど。共有バス・トイレが2つあって、片方はほぼ自分が専有できそうな配置である。立地は今住んでいる所から歩いて5分程なので、交通の便もまずまず。
その後、アルファマや事務所近くのサントス、ビカ周辺を歩いて周るが、1件も「貸します」の看板を見かけない。「売ります」はたくさんあるのだけど。まあ、ポルトガルでは、家は借りるものではなく、買うものなので、なかなか賃貸物件は見つからない。
30 September 2007
家探し
17 September 2007
またまた延期
休暇が終わって、あっという間に2週間。特に忙しくもなく、暇でもなく、淡々とした日々。こういうリズムだと、時間が経つのが速い。年末までにコンペの提出が2つあるので、気が付けば年末、ということになってそうな予感。
ところで、10月中旬に一時帰国をする予定だったけれど、いろいろと考えた末、延期することにした。10月に帰る用事ができたので、5月に帰るのを取りやめたのだけど、いろいろと、いろいろと考えて今回も延期。理由はいくつもあるのだけれど、年末に帰る方が休みをまとめて取れることが一つ。ちょうど事務所のコンペの提出と重なっていることが一つ。呼ばれていると思ったはずのいとこの結婚式に呼ばれていなかったのが一つ。
航空券をまさに買おうとした時、あなた、2次会からよ、と母。
ということで、今年の年末は5年ぶりに実家に帰省できそう。気が付けば、かなりの親不孝者。
15 September 2007
建築家のバックグラウンド

本来なら今日は朝からホリエくんといっしょにアルガルベのタヴィラへ行くつもりだった。しかし、金曜日になってフランシスコに日曜日にミーティングを入れられてしまい、僕の都合で旅行は取りやめになる。そして今日は完全休養日にして、家でゆっくりと過ごす。そしてネットサーフィンをしているうちに、アクターに勤める日本人編集者のインタビューに辿り着く。「JPG1(Japan Graphics 1)」に続き、「JPG2」の編集を担当した坂本知子氏の話しであった(詳しくは、PingMagを参照)。その中で、最近の若手日本人デザイナーの傾向として、「浮世絵や和服などの伝統文化をDJのようにミックスして、新しいものだけでなく古い文化も取り入れ」、「日本人グラフィック・デザイナーとして見られることをとても強く意識してい」るとのこと。そしてそういった流れは海外在住の日本人アーティスト、あるいは、日本在住の外国人アーティストが作り出していったというようなことが書いてあった。つまり、彼らのようなデザイナーの存在が、日本の文化的背景を意識的に抽出し、現在の日本のグラフィック・デザイン界に欠かせない要素になっているということだ。
その国にあるバックグラウンド、ということについて言えば、僕も最近ポルトガルにいてそのバックグラウンドを発見することがあった。夏休みにトマールのキリスト修道院を訪ねたのだが、そこは、次々と増築されていった中庭と回廊が迷路のような空間を作り出しており、僕はそれに感銘を受けた。計7つの中庭と回廊があるのだが、その中に「洗濯の回廊」という名の回廊が存在し、そこで僕は中庭、そしてそれに伴う回廊にきちんと機能が割り当てられ、必要に応じて増築されていくものだということを知った。
カヒーリョのプロジェクトで、セトゥバルの「イエス修道院の修復・美術館転用プロジェクト」がある(資金難で着工までには至っていない)。既存の修道院に隣接して「中庭」という「負」の空間を付け加えたところが、増築の概念としておもしろいと思っていたが、トマールを訪ねた後、この中庭の増築は、修道院にしてみればごく自然の行為であったと言えることに気が付いた。ポルトガルの建築家が、そのバックグラウンドから(無意識のうちに)導いた秀逸な回答であると言えるだろう。
(写真はイエス修道院の修復・美術館転用プロジェクトの模型。カヒーリョ・ダ・グラサのウェブサイトより。)
ついでにセルビアとも分ける
12日に行われたユーロ予選のポルトガル-セルビア戦をアルヴァラーデ・スタジアムで観戦。前回のポーランド戦が試合内容が良かったのに引き分けてしまったのに対し、今回は試合内容が悪く、ホームで引き分けは当然の結果であったように思う。
アルヴァラーデ・スタジアムは、平日、しかも雨という悪条件にもかかわらず、ほぼ満員。チケットを他の観客から買い取って観戦。5ユーロのチケットを15ユーロで購入。40ユーロのチケットしか残っておらず、まあそこまでして見なくてもなあ、と思っていたのでラッキーだった。
ポルトガルの国歌が流れると、何とも言えず高揚してしまう今日この頃。試合開始とともに攻め続けて、ロナウドがFKを獲得。それをシマオンが直接ゴール。前日のRTPのサッカー番組では、「シマオンか、クアレズマか?」という投票が行われ、クアレズマが圧倒的な支持を得ていただけに、シマオンはしてやったりだっただろう。続いて、華麗なパス交換からボジングワがクロスを上げて、抜け出したヌノ・ゴメスがドンピシャのシュート。しかし、ゴールポストに阻まれる。これが決まっていれば、ポルトガルは楽に勝てたに違いない。
その後、ポルトガルはこれでオッケーとばかりに攻めない。デコの不調もあって、後半はポルトガルに見所はほとんどなく、ボールをキープできずに奪われて、ピンチが度々訪れる。追いつかれそうな嫌なムードが漂い始める。そして悪夢は再び。終了間際に失点。スタジアムにいた観客から一斉にため息がもれる。そしてブーイングの嵐。3試合連続のドロー。試合後にはごたごたがあって、スコラーリ監督が相手ディフェンダーにパンチを浴びせる事件が、、、(今やポルトガルの新聞はあの「マディ失踪事件」と「スコラーリパンチ事件」で占められている)。
同じ日には、首位ポーランドと2位フィンランドが直接対決して、こちらも引き分け。上位4チームに順位の変動はなし。3位ポルトガルと4位セルビアは上位2チームより1試合少なく、見た目以上の混戦である。残り4試合。グループ以上にチーム内がごたごたし始めているポルトガル代表は果たして勝ち抜けるのだろうか。
09 September 2007
ポルトガル、ポーランドと分ける
ユーロ2008の予選も大詰め。ポルトガルが入っているグループAは上位4チームが出場枠2をめぐって熾烈な争いを繰り広げている。昨日は3位のポルトガルが首位ポーランドをホームに迎えての大事な一戦。リスボンのルス・スタジアムで行われたこの試合に僕はスタジアムまで足を運んだ。
ユーロ2004以降、国際舞台で好成績を残しているポルトガル代表は、その間にも世代交代が着々と進められている。そして代表クラスの選手は続々と海外のチームに移籍している。今シーズンだけでも、ナニ(スポルティング→マンチェスターU)、シマオン(ベンフィカ→アトレチコ・マドリー)、ペペ(FCポルト→レアル・マドリー)などポルトガル人を驚かせる移籍がいくつかあった。ペペはもともとブラジル人であり、今年になってポルトガル人に帰化。今回は怪我のために代表に呼ばれていないが、ディフェンスにやや難のあるポルトガル代表にとってはプラスになるはずだ。同じく怪我で代表に呼ばれていないリカルド・カルヴァーリョ(チェルシー)とともにセンターバックを組めば、相手チームにとって得点するのは難しくなるだろう。若手の台頭で言えば、今や中心選手のロナウドは言うまでもなく、中盤のジョアン・モウティーニョ、ナニ、クアレズマ、フォワードのウーゴ・アルメイダ等、選手層を今までになく厚くしている。
試合はポルトガルが終始主導権を握っていたが、カウンター狙いのポーランドに2失点してしまい、結果的に2-2の引き分け。ポルトガルは数あるチャンスをそれなりにものにして2得点しているので、試合終了間際のロングシュートによる失点が悔やまれた。2失点はポーランドの狙いがうまく行き過ぎたと見てよいので、内容自体は悪くなかった。何度もシマオンとロナウドが中盤とのパス交換で相手ディフェンスを切り裂いていた。途中出場のクアレズマも期待通りの活躍をし、一時は勝ち越しゴールとなるロナウドのゴールをお膳立てした。
スタジアムの雰囲気はこれぞホームという感じで最高に良かった。去年のワールドカップですっかり体に染み込んだポルトガル国歌に身震いがした。もっともポーランドからもガラの悪いサポーターが大勢詰め掛けており、負けていなかったけれど。ガラが悪いから警官にもバシバシ叩かれていた。これだけガラが悪くても、国歌演奏中にはブーイングしないのが、誇り高きサポーターの証で、どこかの国とは違うと思った。
今週水曜日にはグループ4位のセルビアとの試合が、同じくリスボンのアルヴァラーデ・スタジアムで行われるので、また観戦に行こうと思う。10ユーロと安いのが何ともうれしい。
08 September 2007
ペチャクチャ・ナイト vol.2

仕事を再開した今週月曜日、ペドロから突然ペチャクチャナイトの開催を知らされる。仕事を再開した初日ということで、深夜まで続くペチャクチャナイトに行こうか行くまいか、どうしたものか、と考えたが、初回がおもしろかったこともあって見に行くことにする。それに、ペドロを始めとした友人たちが手作りで続けているだけに、少しでも援助したいという思いがあった。リスボンに新しい風を起こそうと、彼らはいろいろなことに挑戦している。
前回よりもあっという間に2時間が経過した今回は、それだけ発表内容もおもしろかった。毎朝飲むコーヒーのカップに残るコーヒーの「跡」を観察し続けて、18枚のコーヒーカップの写真を見せたものが僕は好きだった。アイディアとしては既視感のあるものだが、彼女が自然と始めたことのように思えたし、日常にアイディアが隠れていることを示した彼女に共感が持てた。アイディアは建築雑誌に隠れているわけではない。ペチャクチャナイトではあらゆる種類のデザイナーが発表するが、初回に続き建築家の話しが一番おもしろくなかった。