14 March 2013

クリエイターズ・レポート


A Gente Transforma 2012: tema do SFPW Verão 2012/2013 from A Gente Transforma on Vimeo.

リビングデザインセンターOZONE発行の会員誌「o-cube」で連載中の「クリエイターズ・レポート」に、インタビュー記事を寄稿しています。今回インタビューさせて頂いたのは、ポルトガルのデザイナーPedrita Studioです。リタ・ジョアンとペドロ・フェレイラの二人が主宰するPedrita Studioは、リスボンを拠点に活動し、ポルトガルの伝統的な素材や技術、形態にインスパイアされた作品を手がけています。ブラジル人デザイナー、マルセロ・ローゼバウムの招待で実現したプロジェクト「Toca」は、伝統工芸の可能性を再発見し、その質の向上を図るとともに、地域の経済活動を援助することを目的としたプロジェクト「A Gente Transforma(私たちが変える)」の一環であり、現在、マドリードのシベーレス宮殿を改修した文化センター、Centro Centroにおける「Fuera de Serie」展の中でも紹介されています。会員誌をお手にする機会がありましたら、ぜひご一読ください。(ビデオは、「Toca」がサンパウロ・ファッション・ウィークで紹介された様子を伝えるもの。)

20 February 2013

修士としての建築士

11月にETSAMでオモロガシオンを始めて4ヶ月が経過しようとしている。そのうち、1月は大学の試験期間中ということで、PFCH(Proyecto Fin de Carrera de Homologación、オモロガシオンの学生に履修が義務つけられる卒業制作)の講義はなく、実質まだ3ヶ月といったところだが、オモロガシオンやPFCHについていろいろと分かってきたことがあるので記しておきたい。

PFCHは、週に1回の講義があり、基本的には卒業制作の進捗状況を担当教官と話し合う、いわゆるエスキスチェックがメインである。当然ながら毎週見せるものがあるわけではなかったりするのだが、僕が履修しているPFCHの講義に関して言えば、他の学生のプロジェクトにも積極的に意見することが求められている。また、月に一回程度のペースで、建築家や構造設計者、設備設計者などのレクチャーも開催される。これらの講義にすべて出席する必要があるわけではないが、要は個人プレーに走って、自分のエスキスチェックの時にだけ講義に顔を出すのではなく、担当教官との密接なやりとりが求められている。考えてみれば、教育システムの異なる他国の学生を、たった一科目の履修で学位を認定するわけであるから、当然と言えば当然である。

25 January 2013

カサ・デ・カンポ

僕が住んでいるラティーナ地区から北へ徒歩で10分ほど行ったところに、王宮がある。ソルやグラン・ビアなどの観光客の集まる中心地から見ると、王宮はその西側にある。中心地から歩いていくと王宮がちょうど「突き当たり」となっており、その向こうには崖があり、マンサナーレス川をはさんで広大なカサ・デ・カンポが広がっている。そこで王宮まで来た観光客は、北へ進んで再びグラン・ビアに合流するか、南へ向かってラティーナなどの旧市街地を目指すか、どちらかを選択することになる。

27 December 2012

2012-2013年の都市・建築・言葉

「Website 10+1」2013年01月号において「2012-2013年の都市・建築・言葉」という特集が組まれており、その中に短いテキストを書いています。

06 December 2012

オスカー・ニーマイヤー逝く

“Não é o ângulo reto que me atrai, nem a linha reta, dura, inflexível, criada pelo homem. O que me atrai é a curva livre e sensual, a curva que encontro nas montanhas do meu país, no curso sinuoso dos seus rios, nas ondas do mar, nas nuvens do céu, no corpo da mulher preferida. De curvas é feito todo o universo, o universo curvo de Einstein.” Oscar Niemeyer

「直角や直線、太い線、自由の利かない線が私を惹きつけるのではない、それらはすべて人間によってつくり出されたものだ。私を惹きつけるのは、自由な、官能的な曲線であり、私の国の山々の連なりや、曲がりくねった川の流れに見いだされる曲線であり、海の波や空の雲、好まれる女性の体に見いだされる曲線である。宇宙は、つまりアインシュタインが言うところのゆがんだ宇宙は、すべて曲線によって成されているのである。」オスカー・ニーマイヤー

ポルトガル建築をポルトガル建築たらしめているものの一つに、ブラジルの現代建築があり、オスカー・ニーマイヤーがいた。そういう意味では、自分もこの巨匠に多くのものを教えてもらったと言えるだろう。彼はあと10日で、105才を迎えるところだった。

14 November 2012

ミース・ファン・デル・ローエ賞にノミネート

photography: Fernando Guerra

カリーリョ・ダ・グラサ事務所にて担当した「モンテモール・オ・ノヴォの住宅」が、2013年のEU建築賞(ミース・ファン・デル・ローエ賞)にノミネートされました。建築写真家フェルナンド・ゲラのウェブサイトにて、プロジェクトの写真をご覧になれます。http://ultimasreportagens.com/577.php

11 November 2012

南米出身者の多いオモロガシオン

マドリード滞在の目的の一つは、学位認定の過程、オモロガシオンのためだ。日本の大学の卒業資格を、こちらスペインの大学のそれと同等との認定を受けることを目標とするのだが、僕のように日本で建築学科を卒業した場合、それはこちらでアルキテクト、建築家の資格を取得することを意味する。このオモロガシオン申請の過程については、以前このブログに記した。http://bomdialisboa.blogspot.com/2012/02/blog-post_25.html

このオモロガシオンが実際に大学でどのように進められているのか、今後もブログに記していこうと思う。