もう一つ担当プロジェクトができた。今度はオビドスにある、ア・ドシュ・ネグロシュという小さな町の町役場。合わせて、その隣に小さな診療所を建てる。小規模で、プログラムもシンプルなプロジェクトだ。町役場は、既存の廃墟同然の建物を修復して、そこに入れる。緩やかな勾配のある敷地に、残りのプログラムの診療所をどこに配置するかを今日は検討していたが、だいたい決まってきた。町役場となる建物以外に、敷地を取り囲んでいる既存の壁があるので、それをうまく使えそうだ。同じ部屋で仕事しているリチャルディとゴンサロにも案を説明し、彼らも同意してくれた。
2週間前に始まったモンテモール・オ・ノヴォの週末住宅のプロジェクトは、実は先週からストップがかかっている。このプロジェクトには海外の事務所も含め、いくつかの事務所が参加しているのだが、ジョアン・ルイスはプロジェクト内で主導権を握ろうといろいろと手を打っているらしい。それがはっきりとするまでちょっと作業をやめておけ、とのこと。
とにかく今はア・ドシュ・ネグロシュに集中しよう。ポシャるかもしれない、などと考えていてはこの国で仕事をやっていけない。半分冗談だが、半分本当でもある。