07 August 2006

メコ!

念願のメコ・ビーチへ今日行ってきた。ゴンサロお気に入りのビーチで、彼は常々このビーチの話をしていたのだが、なかなか予定が合わずに僕は行くことができないでいた。何しろ車がなければセジンブラ近郊のメコへたどり着くだけで骨が折れる。本数の少ないバスを3回も乗り継がなくてはならない。

リスボン近郊にビーチは数知れぬ程あると思うが、「ここぞ」というところは少ない(らしい)。好きな人だけがビーチへ行く日本人と違い、ビーチをこよなく愛するポルトガル人は夏になると一斉にビーチへと出かける。そこへイギリスやフランスやドイツからの観光客が加わるため、ビーチはいつも満員だ。だからまずは混んでいないビーチを見つけないといけない。でも「良い」とされるビーチは当然混むものだから、その辺の兼ね合いが難しい。メコの場合、公共交通機関ではたどり着きにくいというのが混み具合を緩和しているのだろう。もちろん、車があれば問題なく行くことができるため、メコに来るのは結果的にリスボン近郊の人々だけのようだ。

メコのビーチは海へ入って数歩行くとすぐに50センチ程陥没しているため、波が砂浜に達する直前で急に高くなり、波の引く力も通常より強い。それが小さな子供には危険であるかもしれないが、僕ら大人が入る分には何の問題もない。風がほとんど吹かないため、砂が巻き上がることもなく、波も荒れず、日光浴にも泳ぐにも適したビーチだ。それにリスボン直近のビーチのように露店がビーチを取り囲むこともなく、背後には絶壁があるのみで自然に囲まれている感じもいい。午後3時について、午後8時までたっぷりと久しぶりのビーチを楽しんだ。

その後、近くのシーフード・レストランに行き、アサリとムール貝を蒸したものをお腹いっぱいに食べる。泳いで疲れた体をビールとともに癒す。このレストランは昔からメコにある数少ないレストランの一つであるらしく、味も良く、値段も安い。だからいつもメコを訪れた海水浴客で賑わう。

いまだ鄙びたビーチがあるのはポルトガルの魅力の一つだ。車がなければたどり着くのが超面倒くさそうなアルガルヴェ西岸には、絶景のビーチが無数に存在する。