07 December 2010

パン系クロワッサン

フランス語となじみの深いポルトガルでは、クロワッサンはそのままフランス語でcroissantと書かれる。これを僕はカタカナ読みで「クロワッサン」と言って注文するのだけれど、そのクロワッサンには大きく分けて2種類があるらしい。朝出勤前に自宅近くのパステラリア「アロマ」で食べるクロワッサンは、バターをたっぷり使用したサクサクとした菱形のクロワッサン。事務所近くのパステラリア「コンデ・バラォン」で食べるのが、バターを控えめにマーガリンを使用したしっとりとした三日月形のクロワッサン。前者が質の高いクロワッサンとされ、日本でも馴染みがあるもので、後者は安価品とされており、「パン」のような食感。ポルトガルではどちらかというと後者の方を良く見かける。この形と材料の組み合わせはどうやら習慣からそのようになっているらしい。リスボンでかつて(リスボンっ子が言うには、かつて、らしい)名を馳せたパステラリア「ベルナルド」のクロワッサンはパリパリとした、いかにも王道の菱形だが、コンデ・バラォンのクロワッサンのように「パン」タイプでも評判の高いものはある。