16 August 2009

豚の丸焼きと野外映画館

金曜日は休暇前最後の出勤日だったので、所員全員で事務所近くのマデイラ料理レストランで昼食をとる。午後2時半から始まって、午後6時まで続く。その後、フランシスコ、スザンナとミーティングをして、みんなで事務所のコラボレーターであるグラフィック・デザイナーの誕生日パーティーに行く。カルカベロシュをちょっと内陸に入ったところにあるキンタがパーティ会場。メインは豚の丸焼きシュラスコ。両手両足を広げた豚がくるくると回る。そこから少しずつ肉を削ぎ落として、パンにのせて食べる。徐々にやせ細って行く豚が哀れに思われたけれど、肉は普通のシュラスコ・レストランで食べるより何倍もおいしい。帰りに見た照明で照らされたカルカベロシュのビーチは真夜中でも人々で賑わっており、夏の夜という印象を強くした。

昨日はユウコさん、フレデリコとともに野外映画館に行く。このイベントは先月から毎週末、リスボン各地の公園で開催されている。同様にジャズ・コンサートもリスボン各地の公園で開催されおり、全て無料である。そして昨日は家の前のジャルディン・ダ・パラーダが会場であった。午後8時半に我が家に集合して、ユウコさんお手製のお弁当を食べる。ケータリング業を手掛ける彼女の試作品ということだったけれど、久しぶりに和食らしい和食を食べて、僕もフレデリコも満足する。あのお弁当独特のご飯の感じが懐かしかった。

10時になってビールと椅子を持って公園に下りて行く。公園の電灯が消されて、スクリーンは意外と鮮明で見やすい。時々子供が走り回ったり、上空を飛行機が通り過ぎて行く中、みなリラックスして映画に見入っている。このコミュニティに属するあらゆる世代の人々が集まって映画をいっしょに見るというのは何とも平和的な感じがして良かった。暑さを取り戻したリスボンの夏の夜にもぴったりであった。