10 August 2009

野外コンサート

最近は2週連続で日本人会だ。こうやって、こちらで生活でする日本人と会って話をするのはストレス解消になる。みなそれぞれの理由でリスボンに来て生活している。現在、ポルトガル在住の日本人は以前より減って500人くらいだそうだ。少ない。さらに、生活の拠点をこちらに移している人となると本当にわずかなものだろう。それくらい、ポルトガルというのは日本人にとって縁のない国である。その逆もまた然り。それにしても女性が男性より多い気がする。

昨晩は、ゴンサロに誘われてグルベンキアンにジャズ・コンサートを聴きに行く。去年もここのアンフィテアトロでジャズを聴いた。1曲演奏し終わると、樹木が風に揺れる音だけがそこには残る。その瞬間がとてもいい。たくさんの人が聴きに来ている。森の中で行われている秘密の演奏会のような感じがする。

演奏が終わると、クアルテットはお辞儀をして、それから拍手に包まれながら舞台のすぐ後ろの階段を地下に下りて行く。その階段の位置が絶妙である。その階段がなければ彼らは演奏が終わってもいつまでも「さようなら」と手を振り、きまり悪い笑みを浮かべながら、いずれかの方角に向かって退場しなければならない。