31 July 2009

市電を待つ


事務所には歩いて行くか、市電に乗って行くかのどちらかである。歩くと25分、市電だと待ち時間に差があるから、15分から25分。歩いて行っても近いし、通勤時間にもそれほど差はないけれど、カンポ・デ・オウリケからサントスまではかなりの急勾配であるから、特に帰りは市電に乗った方が楽である。でも、忙しい時はすぐに市電が来ない場合は歩いて行くし、考え事をしていると乗り場をつい通り越していることもある。目を覚ますために敢えて歩いて行くこともあるし、頭をリラックスさせるために市電という手段を選ばないこともある。定期を更新し忘れていることもあるし、帰りはゴンサロに車で送ってもらうこともある。また、どう考えても、市電が僕の通勤時間を避けて運行しているとしか考えられない、そういう時期もある。そういったことが重なると、僕は市電に乗って事務所に行くという考えに懐疑的になるばかりか、市電のこと自体忘れてしまうのである。

この忘却にはサイクルがあって、市電のことを僕は昨日になって再び思い出した。