今週の水曜日、10月5日は「共和制宣言の日(Implantação da República、1910年10月5日)」でポルトガルは祝日。それにちなんだ行事としてリスボンのアジュダ宮殿で展覧会が行われた。カヒーリョ事務所はその会場構成を担当し、オープニングに事務所の所員全員が招待された。展覧会の内容は、アジュダ宮殿とは別の、ベレン宮殿に関するもの。「ベレン宮殿アーカイブ棟」は事務所の代表作の一つである。
「とりあえずジャケットを着てくればいいよ」と事務所の人に言われたのだが、何しろ、ジャケットがない。仕方なく前日コロンボ・ショッピングセンターまで行ってその場しのぎの安いジャケットを購入。パーティにふさわしい靴もなかったので、当日になってシアドで靴を調達。どちらも安物だったけど、とりあえず見栄えのする格好になった。タクシーでアジュダ宮殿に到着すると、各国大使が続々と黒塗りの高級車で到着。ラッパが鳴り、騎士が行進し、想像以上にフォーマルなパーティである。1500人くらい招待されていたらしく、みんなでぞろぞろと展示を鑑賞し、その後に立食パーティ。食事自体はそんなに驚く程のものではなかったけれど、何しろ宮殿の雰囲気が料理をおいしいものにしていた。みんなで写真を撮ったりして、午後6時から始まったオープニング・パーティは午後8時半頃終了。2時間半の宮殿デビューを終え、ポルトワインでほろ酔いのまま、帰宅と同時にベッドに潜り込む。