30 June 2010

ポルトガルも敗れる

コンペ提出一日前で、昼間の日本戦はほとんど見れなかったが、夜の試合のポルトガル-スペイン戦は見ることができた。日本の最後の試合を見ることができず残念。

ポルトガルとスペインの試合は緊張感のあるいいゲームだった。スペインは徐々に本来の力を発揮し始めて今後が楽しみ。ポルトガルは何度か惜しいシーンがあったが、スペインのパス回しを眺めることしかできない時間が多くて、ポルトガルにとっては難しい試合だった。前線からプレッシャーをかけてスペインのディフェンダーにロング・ボールを蹴らせ、得意のパス回しを封じようとしたが、スペインはそれにあせらずデフェンスラインでパスをまわして前線にボールを運んでいったのはさすがであった。

翌日の新聞ではキャプテン・ロナウドへの批判が爆発していたり、ロナウドやデコ、ウーゴ・アルメイダの監督への皮肉めいた発言はいかがなものか(怪我で帰国させられたナニの「あと10日でプレーできる」に始まり、ポルトガル代表内には配慮を欠く発言が多かった)とか、モウリーニョがロナウドをかばう発言をしたとか、そんなサッカー・ゴシップ記事であふれている。あとは、「ビリャのゴールは22cmオフサイドだった」、「カプデヴィラのシミュレーションはひどい(実際にはリカルド・コスタが肘打ちしている)」など、ある程度想像できた記事が並ぶ。

結局、ポルトガルは北朝鮮に7-0で勝利した以外はほとんど見せ場がなかった。ポルトガルは悪いチームではなかったが、コートジボワールやブラジル相手には全く歯が立たなかった。そしてスペインとの差を見せつけられた。ケイロスは早速ユーロ2012についてもコメントしていたが、ポルトガルの収穫は左サイドのファビオ・コエントラォンとゴールキーパーのエドゥアルドくらい。世界ランク3位とか、世界ナンバーワン・プレーヤーとかそういう言葉におどらされていたポルトガル国民が現実を直視せざるを得ない大会であった。