18 March 2009

アレンテージョは外せない


先週土曜日は日本よりやって来たフカガワ、モンドウさんと留学生5人を連れてリスボン現代建築ツアー。見学したのは、ベレン宮殿アーカイブ棟、ムゼウ・ド・オリエンテ、社会コミュニケーション大学、海の知識博物館、そしてポルトガル・パヴィリオン。カヒーリョの作品がたくさん入っているのはモンドウさんのご要望でもあったのだけれど、やはりリスボンで見逃せない現代建築となると、カヒーリョのものが多い。この内、ベレン宮殿アーカイブ棟、海の知識博物館、そしてシザのポルトガル・パヴィリオンは外せないだろう。気温の上がり始めたリスボンの昼下がり、海の知識博物館を木陰に隠れて見上げる。晴れた日に見るポルトガルの白い建築は爽快である、とつくづく思う。

最後にサン・ドミンゴシュ教会を見学して「シメ」にジンジーニャを一杯。夕方の心地よい風とともに、その甘さが歩き疲れた体を癒す。サン・ドミンゴシュ教会の反応は様々であっておもしろい。その後、モンドウさんはアレンテージョへ。ポルトガルにおいて、アレンテージョ地方は、その風景、食、ワイン、建築など様々な理由で見逃すことのできない地方である。

というわけで、短期旅行のフカキョンを連れて翌日はアレンテージョ地方のアハイオロスへ。ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサォンのポウザーダをピンポイントで見学。シザの弟子、ジョゼ・パウロ・ドシュ・サントシュが手掛けた改修プロジェクトで、リスボンへ来た人には最近よく薦めているもの。それはまさに既存の建物と建築家による対話であり、建物のあらゆる部分に新旧の出会いを見ることができる。僕自身、これが3度目の訪問であったけれど、何時間ここにいても飽きないだろうと思う。

(写真はポウザーダ、ノッサ・セニョーラ・ダ・アスンサォンのレストランへの出入り口)