01 February 2009

髪の毛を通してポルトガルを見る

髪を切りに行く。いつも切ってくれている美容師さんが休暇中とのことで、今日はいつもとは違う美容室に行く。なかなか日本でも自分に合う美容師を見つけるというのは大変なことなので、外国ではなおさらである。髪質が違うし、頭の形も違うし(日本人は頭がでかいことで有名)、流行りのヘアースタイルも違う。

今日の美容師さんはちょっとおもしろい話をしてくれた。髪を洗い終わって、僕の髪を触りながら、「髪の毛多いね」が最初の感想。まあでもこれは日本でも言われることだ。かなり髪質が違うでしょ、と言うと、ポルトガル人にもいろいろな髪質の人がいるからね、と彼は答える。髪質というのは遺伝によるもので、ポルトガル人というのは過去、いろんな民族と混ざり合っているから髪質もかなり多様であるらしい。それで、髪の毛を触ればだいたいどこの血が混ざっているか分かるという。ちなみにアジア人とアラブ人の髪質は似ているのだそうだ。髪の毛一本にもポルトガルの多様性を垣間見ることができるというわけ。

それにしても、彼は熱心に髪の話をしてくれた。「髪の毛が好き」というのがヒシヒシと伝わって来た。