02 June 2008

黄色い建築


黄色って、どう?

コンクリートに塗られた黄色は、その重量感を消してしまっているような気がして、どこか、壁が白けて見える。実際、そこに身を置いてみると、それほど悪い気はしなかったけれど、それほどいい気もしなかった。「オレンジ」、「黄みどり」に次ぐカヒーリョが新しく試している色。

ただ室内の廊下に塗られていた黄色はそれほど悪くないかもしれない。上からトップライトだけの、ちょっと薄暗く、素っ気ない廊下にこういう淡い色があると、空間がぼんやりとして、壁が寄り添って来ているような感じを受ける。それでも黄色が本当にいいのかはまだ僕には分からない。あまりにも最近黄色を使うので、僕はこの現象を「黄熱病」と呼んでいる。