20 April 2007

海外での身のこなし

FCバーゼル、中田浩二の『情熱大陸』をYouTubeで見る。実績などは到底及ばないけれど、海外で生活している身からすると、やはり自分を重ねてしまう。この番組は日本にいる時から好きだったけれど、あのテーマ曲とともに、胸がじわっと熱くなってくる。気を引き締めるのには十分だ。

自分のキャリアにおける現在とか、チームにおける自分の役割など、彼が冷静に自己分析をしているのが印象的だ。彼はどこにいてもブレないんだろうな、と思う。同僚に受け入れてもらい、チーム内での自分の立場を確立している。こういうのは一つのセンスであり、能力だ。技術があっても、誰もがこううまく行くとは限らない。番組内の地元新聞記事によれば、彼はチームに安定をもたらしている、という。自分の意見でガツガツと攻めていくことを良しとする最近の傾向とはちょっと異なる、どこか日本的な感じもする彼の処世術に僕は共感を覚える。日本から持ち込んだ「身のこなし」を、彼はスイスという海外の地で高めている。