昨日、僕は久しぶりにバイロ・アルトに飲みに出かけた。留学時代の友人に1年半ぶりに会うために。シルビア、シルヴァンカップルに初めて出会ったのは、もう3年以上前のことだ。大学の最終プロジェクトを終えた後、彼女らはオランダで研修をし、その後、フランスで実務経験を積んでリスボンに戻ってきた。シルヴァンはメールでやりとりをしながら今でもフランスの事務所と仕事を続けているが、シルビアは現在職探し中だ。しかし、久しぶりにかけた電話の向こうから聞こえてくる彼女の声には不安を微塵も感じさせない。しっかり今までやってきた自信があるのだろうと思う。
彼女らはビカ線沿いに家を見つけた。以前のアルファマの家に負けず、リスボンを十分に味わえる立地だ。共通しているのは、いずれの家からもテージョ川が見え、階下を市電が通ることだ。テージョ川の見える家に住むことができるのは、本当に羨ましい。
会話が英語からポルトガル語に変わった分、その言葉遣いから彼女らの「人柄」や「気持ち」を生で感じることができるようになったのはうれしいし、また、とても不思議な感じがする。