14 November 2006

ポルトガルの環境問題

ネットで偶然見つけた記事。「サウダーデ」などと言っていられない現実がある。

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資源の無駄遣い、温室効果ガスの排出、土壌劣化などポルトガルの自然環境は最悪な状態にある。

歴代政府は、「緊急の措置」を取ると常に公約してきたが、言葉の上だけに過ぎなかった。緑の党のイザベル・デ・カストロ副代表は、ポルトガルは世界でも先進的な環境法を持ち、憲法にも環境権について規定されているのに、現実との間にギャップがありすぎると語る。

(中略)

ひとつの大きな問題は、土壌が劣化し生物の多様性が失われていることだ。ポルトガル全土の9万2,000平方キロのうち、半分以上が砂漠化の危機にあり、3分の1以上が土壌劣化の危機にある。

また、2003年から05年にかけて起こった山火事により、全土の森林の80%が消失してしまった。

これらに加え、人工的な問題もある。ひとつは、土地利用規制が緩く、都市の開発が無計画に行われていること。もうひとつは、違法建築・砂丘の破壊・無許可の砂採取などによって、海岸線の80%がすでに何らかの形で人の手によって荒らされていることである。

さらに、河川の半分以上は深刻な汚染状態にあり、温室効果ガスの排出もきわめて多い。EUが2005年12月に国連気候変動会議にて行った報告によれば、2008年から12年の間に、ポルトガルの温室効果ガスの排出は42%も増加するだろう、という。他方欧州全体は、京都議定書によって2012年までに[1990年レベルの]マイナス8%が目標とされているが、2010年までには9.3%マイナスを達成できると予測されている。

(Inter Press Service Japan、『ポルトガル:大惨事への片道切符』より)
http://www.janjan.jp/world/0606/0606105831/1.php