19 February 2006

リスボンの師


金曜日の夜、ペドロから電話が入る。土曜日にエヴォラの現場を見に行かないか、という誘いだった。週末はいろいろと調査の準備(といっても特にやることはないのだけれど)をしておこうと思っていたのだけれど、最近はずっと事務所で図面を描いているだけだったので、ちょうどいい機会だと思って行くことにした。

これはペドロが担当している住宅の現場だ。コの字型の住宅で、コの字の一端からもう一方の一端へ向かってプールが伸びているという構成。敷地に高低差があるので、それをうまく利用して住宅の下に駐車場が設置されている。基礎を打ち終わり、プールのボリュームが見えてきた辺りで、プールの壁と住宅の壁の接合部分の納め方をペドロは指示していた。彼がこうやって僕にいろいろと経験をさせようとしてくれていることがありがたい。僕が事務所に残ることになったのも彼がスザンナに進めてくれたからであり、彼にはとても感謝している。

なのに、、、僕は一週間事務所を留守にする。だから今週末は当然週末出勤。そろそろ出かけよう。その後、アキタさん、ホリエくんを空港へ迎えに行く。

15 February 2006

Alcantara XXI


"Aqui vai nascer um projecto de Jean Nouvel"
ここにジャン・ヌーベルのプロジェクトが生まれる。

リスボンのあちこちに今こういう看板がたくさん立っている。これのレンゾ・ピアノ版、フランク・ゲーリー版、ノーマン・フォスター版もある。彼ら大物建築家を起用した再開発プロジェクトがリスボンにいくつかある。そしてそれほど有名ではない建築家による再開発プロジェクトが無数にある(実行されるかは別だが)。

そのうちの一つに"Alcantara XXI"というプロジェクトがある。アルカンタラはリスボンの中でも主要な港町で、周辺には多数の町工場が立地している産業地域。近郊線の鉄道駅もあり、メトロも中心部から伸びてくるというわけで、将来有望視されている地区だ。シザ・ヴィエイラの高層ビルプロジェクトもあった(現在、計画は白紙)。そんないろんな要素があるのですが、アルカンタラの現況はまさに「混乱」で、醜くさえある。遊休化してきた町工場、テージョ川へ向かって市を開放していきたい市の思惑、そんないろんな要素が重なって再開発プロジェクトが始まった、というのが大まかな筋だ。この再開発プロジェクトのマスタープランに関わっているのが今をときめくアイレス・マテウス事務所。何と車で敷地を案内してくれるそうだ。これはマテウス事務所で研修中のミヤウチ、オオシマ両氏のおかげ。

リスボンに始まり、ビルバオ、バルセロナ、バレンシアとイベリア半島を一周するわけだが、都市計画の専門家がどういったことに目を向けられ、質問されるのか、今から楽しみだ。

調査という名の、、、

来週から1週間、リスボン、ビルバオ、バルセロナ、バレンシアと調査という名の調査に出かける。メインはリスボンとバレンシア。

この両都市ではヒアリングを行う。リスボンでは港湾局とアイレス・マテウス事務所。バレンシアはバレンシア市。本当はリスボン市にもヒアリングをしたいのだけれど、今のところ返事が来ない。バレンシア市だって今日明日でようやく日程が決まりそうだ。リスボン市ももうちょっとねばってヒアリングの約束をしたいのだけれど、もう来週だからちょっときびしいかなと思うし、すでに2件ヒアリングの予定が入っているからまあいいか、とも思う。でもまあバレンシアのヒアリングが決まりそうで今日はほんとにほっとしたなー。返事が遅れていたのもしっかり準備してくれていたからだと今日のメールで分かったし、バレンシアに行くのが楽しみになってきた。バレンシアはただでさえ情報が不足していたし(だからバレンシアをメインの調査対象の一つにしたんだけれど)、ヒアリングがなかったら何見ていいかもよく分からなかっただろうな。

1週間もいなくなるので事務所の人はちょっと何か言いたそうだったけれど、まあそういうのは気にせず、有意義な1週間になるといいなと思う。