週末、ジョギングをする人々で賑わうイビラプエラ公園。遠くに高層ビルを望みながらも、広大な敷地には樹木がぎっしりと生え、市民の憩いの場となっている。そして、そこにはブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーの建築がところ狭しと並んでいる。僕が参加したサンパウロ建築ビエンナーレの会場もここにある。「OCA」という呼称は、先住民族の住居にその形態が似ていることからニーマイヤー自身が名付けたそうだ。この建物、たくさんの子供達が助走をつけて、できるだけ高いところまで登ろうとする。こういう親しまれ方も、建築にとって幸せであるに違いない。