17 April 2011

8と80のはざまで

私たちは、「8」と「80」について話している。

一見、両者の考えが近い、あるいは同じテーマについて話しているようで、実は全く別々のことを話している。「7」か「8」かという匙加減で話している者がいる一方で、「70」か「80」、あるいは「100」と話題の核心が大幅に振れる。そして両者ともに、なぜ意見が一致しないのか皆目検討がつかない。前者から後者をみれば、大袈裟だ、という印象を持つし、後者から前者を見れば、そんなスケールの小さな話をしているのではない、と言いたくなる。

このような議論の仕方は無意味であり、脱力してしまう。言っておくが、結論は、決して「44」ではない。私たちは、「8」と「80」という全く別の次元について話しているのであって、その結論が「44」なんていうのはあまりにも馬鹿げている。太陽光パネル付き自動販売機が答えではない。「8」についても、「80」についてもしっかりと吟味すべきなのだ。