フローニンゲン

アムステルダムのスキポール空港から車で2時間、フローニンゲンは、オランダの主要都市が南部に集中する中、北部に位置する。ほとんど変化しない景色の中を車で行くというのは、目的地までの距離を実際よりも長く感じさせる。リスボンではまだ必要ではない冬物のジャケットを持っていく。

ガラス張りのカフェを見て、寒い国に来たという実感を持つ。ときどきこうやって空気のぴりっと張りつめた雰囲気の中に身を置くのは、ポルトガルのような南欧の国で生活するものにとって新鮮である。そしてそうすることで、ポルトガルを新たな視点から見直すことができる。

帰りにアルメレにあるSANAAのシアターに立ち寄る。シアターの内部空間、そしてシアターと水辺の一体感はとても良いと思った。ただ、1時間しか滞在しなかったこともあるが、この地域全体のOMAの都市計画には魅力を感じなかった。ある意味で、建築に対して非常にポジティブである、ということはできるけれども。