25 April 2010

ジョアナ・ヴァスコンセロス

午前中、CCBにポルトガル人女性アーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセロスの展示を見に行く。ワインボトルを積み上げた照明作品が美術館入り口に常設されているが、彼女の個展を見るのは初めてで期待は大きかった。その期待を裏切らず、作品ごとにインパクトのある見ていて飽きない展示であった。タンポン、ストッキング、鍋、ネクタイ、など日用品を集積し、それを回転させる、風をあてる、つり上げて落とす。あるいは、様々な柄の布切れに綿を詰め込んで縫い合わせる。そしてそれを増殖させる。週末ということもあってCCBは家族連れで賑わっていたが、老夫婦から子供まで、全ての人が作品に驚き、楽しんでいたところにこの展示の魅力がある。

夜はIndie Lisboaのショートフィルム・コンテストを見に行く。毎年このイベントで僕が見るのは決まってショートフィルムであるような気がする。ショートフィルムは映画祭でもない限りなかなか見ることができないし、短い時間で何かを表現するおもしろさがあって好きである。4編の映画があったが、ルーマニアの独裁政権下の話がショートフィルムのくせに40分と長く、おまけにつまらなかったが、それ以外はそれぞれにおもしろかった。中でも石油化学コンビナートの町で育った青年の10分間の独白ドキュメンタリーは、緊張感のある、メッセージ性の強い映画だと感じた。平日はなかなか見に行くことが難しいので、また来週末に行きたい。