03 October 2009

週末とルームメイトについて

週末であることを最初に認識するのは、朝食をとっている時である。その日に予定がなければ、時間を気にせずに食べることができるし、それが何時であろうと僕が起きて最初に口にするものが朝食であるという絶対的な気楽さがある。それは確実に平和な週末が訪れたことを伝える小さなイベントなのだ。パンを包丁で2つに裂き、それをホットサンドメーカーに挟む。ポルトガルのふかふかとした厚みのあるパンをホットサンドメーカーに挟むと、主に周辺がトーストされ、中央にうっすらと焦げ目のついたトーストができあがる。トーストを待っている間、先に起きたルームメイトがいれたコーヒーをカップに注ぎ(ルームメイトがいるというのはこういうことだ)、読みかけの本を読む。2ページくらい読み進めたところで、トーストはできあがる。そして、トーストを食べ終わると、また本の続きを読み進める。トーストを待つことと食べること、コーヒーを飲むことと本を読むこと。週末にはそれら全てが等しい価値を持ち、平等に時間を与えられているのである。