15 October 2009

滞在許可証を90パーセントの確率で更新する

ビザを更新するために外国人管理局、SEFへ行く。何度更新しても、その度にビザに関する法律は変わり、自分の置かれた立場も変わるために、二度と同じ書類で通ることはない。だから何かケチを付けられるだろうと覚悟して行くし、今回も当然のように一度では書類を受け付けてもらえず、今日が実は先月に続き二度目である。

昨年と比べ一つだけ改善されている点があった。それは手続きが遅れた場合の罰金に関することである。前回までは「手続き完了日」が、ビザの有効期限の一月前を過ぎると罰金を払わなければならなかった。SEFで手続きをするには事前に電話かインターネットで予約する必要がある(以前はこのシステムも存在せず、更新のためには早朝から整理券をもらうためにSEFの前には長蛇の列ができていた)が、例えば今回のように7月に予約をしようとしても既に予約でいっぱいで、結局9月にしか手続きを行えないというようなことが起こる。そうすると、その時点で、前もって予約をしようとしたにも関わらず、罰金が発生し、今回もそれを覚悟していた。しかし、そういう事態を予測することはほぼ不可能であり、さすがに苦情が殺到したのか、今回からは「予約を行った日」が有効期限内であれば、罰金は発生しないように改善されていた。

そういった改善されている点もあることにはあるのだが、やはりSEFが外国人にとって「鬼門」であることに変わりはない。今回も仕事の契約書の有効性について指摘をされる。僕が提出した書類ではいまだに仕事を続けているかはっきりとしないというのである。言われてみれば確かに曖昧な表現ではあったが、社会保険料の徴収明細を見れば、僕がその会社で働いていることは明白である。そう説明してみたが、ミスを見つけたと思って一度大きく出た態度を引っ込めることができないらしい。そうなると、本当に、やれやれである。

「とりあえず受け付けるけど、この点は指摘されるかもしれないわよ。これはあなたの問題なのよ。」

僕の滞在許可証は僕自身のために存在するのであって、その問題は僕の問題である。あなたの問題では決してない。しかし、あえて心証を悪くするのは得策ではないので、反論もしない。そう、これは僕の生活の問題なのだ。さらに言えば、おそらくこの点を後から指摘してくることはないだろう。なぜなら、第一に事実は僕が説明した通りであるし、第二に彼らが好んで煩雑な仕事を増やそうとするとは到底思えないからだ。