26 August 2009

インゼル・ホンブロイッヒ美術館


レウスから飛行機でデュッセルドルフに到着。デュッセルドルフ行きとは言え、実際には地の果てのような空港に着く。そこからデュッセルドルフ近郊のノイスという町へ向かう。



インゼル・ホンブロイッヒ美術館は、広大な自然の中に点在する大小様々なパヴィリオンにより構成される。パヴィリオンはエルヴィン・ヘーリッヒという彫刻家によって設計された。内部への採光の方法、シークエンスや視線など建物と周辺の自然との関係、そして彫刻としてのボリューム等の観点から非常に図式的な空間が提示されている。そこでは空間も鑑賞の対象である。この空間にはどのような意図が隠されているのか、とまるで美術作品を鑑賞するようにそこで考えをめぐらすのである。



それだけでも非常に希有な体験であるが、この美術館のもう一つの魅力は、そこにも何かしらの意志が存在すると言わんばかりの自然の圧倒的な存在感である。