今はリベルダーデのプロジェクトで、正直なところ、気が滅入っているけれど、こういう時期に僕がポルトガルで出会った仲間達が日本へと帰国して行く。本当は、ひとりひとり、盛大なパーティでも開いて送り出したいのだけれど、なかなかそういう時間もない。だからせめて最後にポルトガル料理なり、ポルトガルワインなりを楽しんで帰ってもらいたいと思い、行きつけのレストランに向かう。行きつけとは言え、せいぜい月に一度か二度利用するレストランだが、先月はおそらく5回以上足を運んだのではないか。
今日はホカマさんを送り出す最後の夕飯となった。彼女の友人もいっしょに、焼き魚を何匹も食べ、ワインを何本も空けた。ここのヴィーニョ・ヴェルデはラベルもない、おそらくここでしか飲めないヴィーニョ・ヴェルデである。これがうまい。これ以上にうまいヴィーニョ・ヴェルデを飲んだことがない。これはここ最近で最も大きな発見である。