「ペイシーニョス・ダ・オルタというリスボンの名物料理がある。直訳すれば、「畑の小魚」。実際は、魚料理ではなく、サヤインゲンのフライである。なるほど見た目は小魚のフライのようである。さくさくとして実に美味しい。 昔、魚が採れなかったときに、タンパク質の代替補給源として考案された料理である。」
「同じく、リスボン名物の料理にパタニシュカスという料理がある。これは主にバカリャウなどの白身魚をフライにしたものであるが、見た目も味も、日本のサツマ揚げに大変良く似ている。九州にはポルトガルの食文化と密接に関わりのある名物が数多く存在しているが、 パタニシュカスも「サツマ」揚げの起源となった料理である。」
と、僕は思うんだけどね、というと、「あー、なんだ、君が考えたことか」とがっかりした顔を僕に向ける。実際の体験から導いた考察などはどうでも良くて、ウィキペディアとかに書いてないと彼らは納得がいかないのである。