20 April 2009

ランブレッタ

最近、「ランブレッタ」が密かなブームになりつつある。ランブレッタとは150mlの小さなグラスに注がれたビールのことである。4年前、通常のスタイニーボトルより小さめの「ミニ」(200ml)が販売されはじめ、そのショット感覚と冷蔵庫ですぐに冷えるという利点から今でも人気であるが、今回はさらに50ml少ないランブレッタがバルに登場。本来、バルのカウンターでワインが注がれる小さなコップのことをランブレッタと呼ぶそうで、今回はポルトガルのビール会社スーパーボックがワインの代わりにビールを入れて「再登場」させた。

もともと、ポルトガルではジョッキのような大きな容器に注いでビールを飲むという習慣はない。ポルトガルのビールは他の日差しの強い国のビール同様、味わって飲むというよりも、のど越しを重視したビールであり、少量を冷たいうちに飲むことが重要であるからだ。このランブレッタを扱うバルやレストランを、まだそれほど多くは見かけていないけれど、そのうち、「ウマ インペリアル!」の代わりに「ウマ ランブレッタ!」という声がバルで響きわたることになるかも。