ポルトガル人、スペイン人によってイベリア半島のレコンキスタが完了した後、ムーア人とともに、半島内のユダヤ人に対しても改宗、あるいは国外追放が迫られた。ポルトガルのユダヤ人達の大部分はブラジル、新大陸を目指して移住するか、表向きは改宗することで生活の場を維持した。しかし、その両方の手段も選ばず、外部との交流を遮断し、ポルトガルにユダヤ人として生きていくことを決断したコミュニティも存在した。ベルモンテには「marranos」と呼ばれるユダヤ人達がその生活習慣を維持したコミュニティを現在まで継続させている。