08 February 2009

ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ


セトゥバルのジェズシュ教会をもう一度見てみたいと思い、セトゥバルを訪れるが、時間帯が悪かったのか閉まっていた。僕はこの教会内部のマヌエル様式の柱とアズレージョを大変気に入っている。今回は外から眺めただけだったが、最近外壁に補修が施されたようだ。地元アラビダ山脈で採取される赤い大理石を使ったエントランス部分の彫刻は素晴らしい。

もう一つの目的地アゼイタォンへ向かう。目的はアデガ、ワイナリー見学。セトゥバルもポルトガルのワイン産地で重要な地位を占める。中でもテーブルワインの定番ペリキータで有名なジョゼ・マリア・ダ・フォンセカのアデガを訪ねる。酒蔵の匂いというのは、何か秘密が隠されているような匂いだと思う。天井の高い、暗い内部は教会の内部にいるような感じもする。

ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカは、セトゥバルのアデガであるだけあって、モシュカテルでも有名らしい。モシュカテルとは要するにマスカット・ワインなのだけれど、最後のテイスティングでは4つのグラスの内、3つがそのモシュカテルであり、モシュカテルで独自性を出そうとしているようである。実際、モシュカテルもかなり多様であるということが分かった。甘いお酒というイメージが強かったけれど、そうではないものもある。モシュカテル・ホショという紫色のものと、白いキンタ・デ・カマラテを買って帰る。どちらも甘さ控えめである。

キンタ・ダ・バカリョアにも行きたかったけれど時間切れ。ここも一度訪ねたことはあったけれど、ジェズシュ教会と同じく、急に再訪したくなったのだ。テージョ川の対岸にも、宝はたくさん眠っているな。