先週末も再び国内旅行。またしても、国境近くの町を訪ねる。今回はポルトガル北部のベイラ・アルタ地方にあるヴィラ・ノヴァ・デ・フォシュ・コア。ポルトから電車で約3時間半行ったところにあるポシーニョからタクシーでさらに約20分。旅行の大部分が移動時間に割かれていて、移動時間の大部分が山手線ゲームに割かれていたので、旅行の大部分が山手線ゲームに割かれていたといってもよい。
フォシュ・コアでは、カステロ・メリョールにある先史時代の壁画を見に行ったわけだけれど、壁画はともかく、その風景がすばらしかった。ポルトガル内陸部では、その静寂に感動する。列車が出発した午前中は霧に包まれ、ドウロ川沿いを列車はゴトゴトと進む。レグアで手作りの飴を買う。地肌が剥き出しになり、地層が川面に移る。到着間際、川面にくっきりと対岸の景色が写り、無風であることが分かる。列車が駅に停車し、車輪の軋む音が止むと、静寂に包まれる。
翌日曜日、シザ・ヴィエイラのボウサの住宅をポルトで見学し、コインブラ郊外のコニンブリガの遺跡に寄ってリスボンに帰る。アーモンドの花があまり咲いていなかった事だけが心残り。