02 February 2007

ポルトガル剣道記 3

約1ヵ月ぶりの練習参加。久しぶりだったけれど、やはり前回よりは動きが良くなった。オオサカ先生、今日は練習の大半を「切り返し」にあてられていた。練習後のコメントではよく「切り返し」の重要性を説かれている。ポルトガル人の多くは「切り返し」はただのウォーミングアップくらいに思っているようだ。こんなことをここで書いても仕方がないけれど、「残心」をきっちりやる人は皆無に等しい。

本当は、僕もできるだけ多く練習に参加して、いろいろとコメントしてあげたいと思う。でも、夜7時からの練習に毎回参加するのはほとんど不可能だ。練習の始めから参加するには6時半には事務所を出ないといけないし、それを週に3回もやるわけにはいかない。コンペの締め切りが近くなれば、遅れての参加さえも不可能だ。

今日は「地稽古(試合形式の練習)」を2本やったけれど、徐々に調子が出てきて、もっと練習をやりたくなってきた。リスボンの道場では先輩格のジョアキンをバシッ、バシッ、バシッとやったのだけれど、僕は彼がポルトガル人であることを忘れていた。練習後、彼の機嫌が良くなかったのは、シャワーのお湯が出なかっただけではないような気がする。「良い週末を」と僕が別れの挨拶をしても、彼は僕の方を振り向かずに、不機嫌そうに返事をした。