10 November 2006

部下は外国人

こちらへ来て1年半、ようやく僕の担当プロジェクトなるものが今週から始まった。アレンテージョ地方のモンテモール・オ・ノヴォという町に週末住宅を作るプロジェクト。ある意味でクライアントよりも重要なボスのファースト・インスピレーションを形にしていくというアトリエ独特の設計手法を踏むわけだけれど、これはなかなかおもしろい。ジョアン・ルイスから最初にアイディアを伝えられた時は、何かおもしろくなりそうだ、と予感に満ちていたが、1週間エスキースを続けた後、それが確信に変わりつつある。

そして今は研修で事務所に来ているポルトガル人の学生に模型を作ってもらっているわけだが、考えてみれば部下が外国人というのはなかなかない体験のような気がする。上司が外国人とか、彼女が外国人とかはよくある話だけれど、部下が外国人というのは珍しい体験なのではないだろうか。

「もう僕は帰るけど、7時半過ぎたし、適当な時間に帰っていいよ」

こちらへ来たばかりの頃は、すぐに帰りやがるなポルトガル人、なんて思っていた自分が、まさかポルトガル人に向かってこんな台詞を口にするなんて、、、。