昨日(12月29日)の午前4時頃、地震を感じた。ポルトガルに来てこれが初めてだったし、まさか、この国で地震を感じることがあるとは想像していなかった。翌朝、事務所に行って、地震あったよね?と言っても、え、本当?といった返事ばかりで誰一人として地震を感じた人はいなかった。
確かにアレンテージョのベジャの近くで地震があったらしい。マグニチュード4から5くらいだったらしい。でもポルトガル人はおそらくそれがどれくらいのものなのか、見当がつかないだろう。リスボンはおそらく震度1か2程度だったのではないかと思う。
誰も地震を感じていなかったばかりか、僕が地震を感じたというのが信じられないといった表情だった。地震を知覚した1分後くらいに様々な考えが頭をよぎり、僕が今、ポルトガルという日本とは地震に対する認識の異なる国にいることを思い、何年築の建物に住んでいるかを思い、アルミランテ・レイシュというリスボンの谷底に住んでいることを思うと、気味が悪くなってしばらく眠ることができなかった。そして1時間後、また大地がかすかに揺れた。