14 January 2010

和食とフラメンコ

リスボンにはいわゆる「居酒屋」のような形式の飲食店がない。ゆっくりと話をしながら飲み食いできるような場所がない。サルガードシュと分類されるコロッケやフライをつまみながらビールを飲むか、普通のレストランに入って少し気まずい思いをしながら料理を取り分けて食べるか、そのどちらかしかない。スペインで「バル」と呼ばれるものとポルトガルで「バル」と呼ばれるものは全く趣きが異なる。

サントスに1年半程前にスペイン・バルができた。キッチンがないために料理は幾分あっさりとしており、スペインのバルに並ぶ料理には及ばないが、スペイン人オーナーの人柄で最近人気を集めている。そこで先週末にリスボン在住料理人のユウコさんたちが和食とフラメンコを組み合わせたイベントを行った。店内には日本人画家のユウイチ君の浮世絵風のリスボン風物画も飾られて楽しい雰囲気のイベントとなった。