01 March 2009

ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオ


ミナ・デ・サン・ドミンゴシュからグアディアナ川沿いに南下して、ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオへ。対岸には時々スペインの町が見えるが、ポルトガルとスペインをつなぐ橋はなかなか見当たらない。ようやくヴィラ・レアル直前に国境をまたぐ橋を発見。この橋も1991年に完成したようだ。

ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオはリスボン大地震後に計画された比較的新しい町である。スペインとの国境近辺をコントロールする目的で町は計画され、計画からわずか2年という早さで完成した。大地震後、リスボンの復興計画を行ったポンバル卿によってこの町も計画され、同じ建設方法、建築様式が用いられている。町は海に面した南岸ではなく、グアディアナ川河口に面しており、ポルトガル内陸部へ通じるグアディアナ川、そして国境をコントロールするというその計画目的が見て取れる。対岸のスペインの町、アヤモンテよりもより河口近くに位置している。サン・ドミンゴシュで採れた鉱物を載せた船もここを通過して海外へ運ばれた。

(写真は、グアディアナ川の対岸に見えるスペインの町。)