05 March 2008

ラピュタ

そこはラピュタのようだった、とミヤベさんが表現したとおり、モンテモールの城は、一面に咲く黄色い花とともに、完璧なまでに普通ではない雰囲気を漂わせていた。地震の被害も受けたそこに残った建物の壁と青い空のコントラストは、鳥肌が立つくらいに美しかった。そして、映画の方がかえって現実的であると思えるくらい非現実的に、そこでは春のにおいがしていた。