28 January 2007

日本より取材


先週金曜日、事務所は世界的に有名な日本の某建築雑誌より取材を受けた。その前日木曜日に突然取材の依頼を受けるという急展開だったのだけれど、それには理由があった。今回、その雑誌ではポルトガルの若手建築家、具体的には60年代生まれの建築家に焦点をあてた特集を組む予定だ。それで、イネス・ロボ、ARX、ファルカオン・デ・カンポスなどに今回既に取材をされていた。そしてその行く先々でカヒーリョ・ダ・グラサは訪ねたのか、と聞かれたらしい。それで急遽、木曜日にうちの事務所にぜひ「ベレン宮殿アーカイブ棟」を見せてほしい、と取材依頼があった。金曜日の午前中に見学された後、今回一人で取材されている副編集長が事務所にいらっしゃった。ペドロが事務所の作品を紹介していると、彼女はプロジェクトの数や事務所の規模に驚かれていた。正直、このような事務所がリスボンに存在するとは思われていなかったようだ。プライベートにこれだけ仕事の依頼を受けながら、かつ、たくさんのコンペに参加しているのは、リスボンと言わず、ポルトガル唯一であると僕は思う。

事務所を訪ねられた後、リスボンで建設中の「音楽学校」の現場をペドロと僕とで案内する。午後5時よりアイレス・マテウスを取材された後、僕は彼女と夕食を取り、ポルトガル建築界のことやリスボンでの生活のことなどを話した。彼女は事務所からもらったElectaの作品集を見てにこにこしながら、「何かいいんですよね、これ」と感想をもらしていらっしゃった。カヒーリョはもちろん、ポルトガルの建築家のことをもっと紹介してほしい、と僕は言った。小国ながら、ポルトガルが「建築大国」であることは間違いない、と僕は思う。

翌日にマデイラ、その後ポルトを取材され、日本へ帰国されるようだ。帰国後に彼女からどのような感想が聞かれるのか楽しみだ。

(写真:建設中のリスボンの音楽学校。europaconcorsiより。)