ポルトガルの建築家といっても、世界的に知られているのはたいていポルトの建築家。リスボンにも世界的とは言わずとも、ヨーロッパ内では知られている有名な建築家はいる。ゴンサロ・ビルネもそんな一人だ。このブログからもリンクを貼っている、a barriga de um arquitecto でも紹介されていたが、最近ゴンサロ・ビルネのウェブサイト(http://www.byrnearq.com/)がオープンした。どうやら CCBでの展覧会に合わせたもののようだ。僕も一通り全作品の写真を見てみたが、これまで僕が知らなかった住宅作品などもおもしろそうなものがある。ムラがあるとも思うが、初めて見た人は「ポルトガルっぽい(シザっぽい)」と思うに違いない。このポルトガルっぽさというのは実はイタリア合理主義の影響だ。これまたほとんどの人が手にとって見たことがないと思うけれど、ジュゼッペ・テラーニの作品集(Electaのがおすすめ)を眺めてみれば、ポルトガルっぽさを発見すると思う。ゴンサロ・ビルネは今をときめくアイレス・マテウスの師匠であり、「おじ」でもある。
(写真は http://www.byrnearq.com/ より)