サッカーのポルトガル対スペイン戦をルス・スタジアムへ見に行く。チケットは前日にニュースで4万枚くらい余っていると流れているのを見て、当日、仕事の昼休みにスタジアムへチケットを買いに行く。ポルトガルでは少なくとも代表戦は10ユーロで見ることができる。むしろ、それくらいの値段に設定しておかないと誰も見に来ないのだろう。そして一度それに味をしめてしまうと、僕もサッカーの試合に10ユーロ以上の価値はないと今では思う。たとえそれがワールドカップ優勝国の試合であったとしても。
それにしてもスペインは気の抜けた試合をしてくれた。やはり10ユーロ以上の価値はない試合だった。ワールドカップメンバーとは言え、やはり気持ちの入っていない試合は見るに堪えない。前半、ブスケッツがロナウドに激しくタックルする。数分後、ロナウドが報復にブスケッツに激しくタックルする。ロナウドはそうやってチームにメッセージを伝えた。さらに、惜しくもオフサイドの判定を受けたループシュートはロナウドの調子の良さを物語っていた。スペインはうまくパスを回すが、一度奪われると何度も決定的なピンチに見舞われた。そしてついにカルロス・マルティンシュが先制ゴールを決める。後半にさらにポルトガルが追加点を決めると、スペインは意気消沈。選手も前半からがらりと交代し、調整試合の印象を植え付けるのに必死だった。好ゲームを期待していた者にとっては何とも残念な試合となった。