17 January 2010

アトーチャ駅の植物


約1年ぶりにマドリードを訪ねる。前回はコンペの説明会に参加するために訪ねたので、観光する時間はなかった。とはいえ、マドリードは10年前に僕が初めて降り立ったヨーロッパの町であり、その後も度々訪ねているためにいろいろと思い入れはある。今回はホテルに滞在したが、10年前に滞在したペンシオンのオーナー夫婦は今でも僕のことを覚えてくれている。

そういった思い入れのせいもあるかもしれないが、僕はマドリードの町がとても好きである。最初に訪ねたときに夜遅くまで町中を歩き回った時の印象がとても強く、今でもマドリードの町を夜歩くとその時の印象が鮮明に蘇ってくる。実際、マドリードの観光スポットの大部分は歩いて見て回ることができる。そして町の中心には広々としたレティーロ公園がある。マドリードは緑の多い、大都市にしてはコンパクトな町である。


葉が落ち枝がむき出しになった冬のレティーロ公園をサラマンカ地区から南西に向かって横切ると、アトーチャ駅がある。アトーチャ駅の待合室の植物はこの町のハイライトであり、パブリック・スペースの何たるかを強烈に示している。