リスボン近郊のオエイラスで行われたマイラ・アンドラーデのコンサートへ行く。会場は、以前エクスナレッジのアズレージョ取材で同行したジャルディン・マルケシュ・ポンバル(正確には、ジャルディン・ド・パラシオ・ド・マルケシュ・デ・ポンバル)。オエイラスは気品のある町で、特にこの庭園の近くは木が生い茂り、緑に囲まれた、落ち着いた雰囲気を漂わせている。庭園は一般に公開されており、取材に訪れた時も家族連れやカップルの憩いの場所となっていた。
そして最近では毎年この時期に「COOLJAZZFEST」という名のイベントがここで開催されている。町にある財産をうまく利用したイベントで、共感できる。カスカイスやマフラとの共同イベントで、それらの町でも同種の場所を利用してコンサートが行われおり、アーティストも、マイラ・アンドラーデやカエタノ・ヴェローゾ、ポルトガルのアナ・モウラなど、国内外の人気あるアーティストを招待している。
それで、肝心のマイラ・アンドラーデは、飛行機が遅れたために予定より2時間遅れの到着となり、コンサートが始まったのは午前0時を回っていた。夏とは言え、夜はかなり涼しいため、半袖では寒い。腕をさすりながらコンサートは約1時間半で、あっという間に終了。事務所のiTunesで聞き慣れた声よりも、太い、低い声だったのが印象的だった。