20 May 2007

食欲不振

今日はワタナベ君とマルティン・モニスにあるゴア料理屋へ行く。彼は来週には日本へ帰ってしまうので、なるべく会えるときに会って、いろいろと話をしておきたい。日本からの留学生5人とは昨年10月に初めて会って以来、これまで何度もいっしょに食事をしたり、飲みに行ったり、誕生日パーティに呼ばれたりと、楽しい思い出を作ってきたのだけれど、今月頭から一人、二人と日本へ帰国してしまい、今ではワタナベ君とウメオカ君の2人だけになってしまった。

ウメオカ君はモンサントへ旅行中とのことで、ワタナベ君と2人でレストランへ行く。実はおととい、僕は原因不明の腹痛を起こしてしまい、夜も寝られないくらいに苦しんでいた。それに頭痛も加わり、本当に辛かった。それで、昨日はなんとか調子を取り戻し、今日の昼食からは普通の食事に戻した。もう大丈夫だろうと思い、今考えれば勇み足だったのだけれど、スパイスの効いたゴア料理屋に行ったのが間違いだった。スパイスの効いた魚のカレーに、僕は2口、3口目で食べるのをやめてしまった。料理自体はとてもおいしいのだけれど(そこは地元で評判のレストラン)、復調したばかりの僕の胃袋にはきつすぎた。僕の意思で、というよりは体が拒否しているのが分かった。ワタナベ君にも、お店の人にも申し訳ないと思ったが、それ以上食べることができなかった。

「ちょっとスパイスがきつかった?」

とウェイトレスの女の子が聞いてくるので、食事はおいしいんだけど、今日は体調が悪くて、と言い訳めいた返事をする。きっと、僕が食事を気に入らなかったと思ったに違いない。でも、彼女は軽く微笑んでキッチンに消えた後、これ、お腹にいいから、と言ってお茶を運んできてくれる。

その後、レストランを出て、本当はバイロ・アルト辺りで、飲みたかったのだけれど、とてもアルコールを受け入れる余裕が僕にはなさそうなので、帰り道にお茶をすることにする。シネマ・サン・ジョルジのカフェで、2時間くらい雑談をする。気がつけば、彼が週末のバイロ・アルトに行くことができるのは今夜が最後だということに気がつく。僕は彼を楽しませてあげようとしているのか、彼から楽しみを奪っているのか分からない。まあ、これまで十分堪能したからいいですよ、とワタナベ君のやさしい一言。昔はモテたという、男ワタナベ・ジュンヤを垣間見る。

明日はリーグ最終戦をバーで観戦することを約束して別れる。