15 February 2006

Alcantara XXI


"Aqui vai nascer um projecto de Jean Nouvel"
ここにジャン・ヌーベルのプロジェクトが生まれる。

リスボンのあちこちに今こういう看板がたくさん立っている。これのレンゾ・ピアノ版、フランク・ゲーリー版、ノーマン・フォスター版もある。彼ら大物建築家を起用した再開発プロジェクトがリスボンにいくつかある。そしてそれほど有名ではない建築家による再開発プロジェクトが無数にある(実行されるかは別だが)。

そのうちの一つに"Alcantara XXI"というプロジェクトがある。アルカンタラはリスボンの中でも主要な港町で、周辺には多数の町工場が立地している産業地域。近郊線の鉄道駅もあり、メトロも中心部から伸びてくるというわけで、将来有望視されている地区だ。シザ・ヴィエイラの高層ビルプロジェクトもあった(現在、計画は白紙)。そんないろんな要素があるのですが、アルカンタラの現況はまさに「混乱」で、醜くさえある。遊休化してきた町工場、テージョ川へ向かって市を開放していきたい市の思惑、そんないろんな要素が重なって再開発プロジェクトが始まった、というのが大まかな筋だ。この再開発プロジェクトのマスタープランに関わっているのが今をときめくアイレス・マテウス事務所。何と車で敷地を案内してくれるそうだ。これはマテウス事務所で研修中のミヤウチ、オオシマ両氏のおかげ。

リスボンに始まり、ビルバオ、バルセロナ、バレンシアとイベリア半島を一周するわけだが、都市計画の専門家がどういったことに目を向けられ、質問されるのか、今から楽しみだ。